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妖怪博士ちゃん、鬼のキモチで絵本を執筆。【寄稿】

鬼もヒトもみんなでワクワク。ONIversal city project で「鬼の絵本」が完成しました!それを記念し、作者の関本あらたさんの寄稿をお届けします。(今回は後編です)

こんにちは。関本創です。

前回はテレビ朝日「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」出演時のロケ、福知山妖怪探訪について書かせていただきました。

そしてこのご縁をきっかけになんと!!
この度、福知山市さんが開催されている鬼とヒトによるまちおこしプロジェクト
ONIversal city projectオニバーサル・シティ・プロジェクト』のイベントに参加
させていただき、オリジナルストーリーの絵本を制作させていただきました!

絵本のタイトルは『節分で追い出された鬼はどこへ行く?
福知山(作品内では『大江山』)が舞台で鬼が主役の絵本になっています。
今回はイラスト、ストーリーの両方を担当させていただきました。

僕は妖怪の自費出版本を7冊出していますが、絵本を描いたことはありませんでした。
なので絵本制作のお話をいただいた時には嬉しくて、二つ返事でお受けしました。
このような貴重な機会をいただいたので全力で描かせていただいています。


絵本制作の流れ

絵本制作はまず大まかなストーリーを考えて、文章として書き出していきました。
タイトルにもある通り、節分の豆まきで追い出された鬼たちがどこへ向かうのかという点から、主人公が大江山へ行くまでの経緯だったり、その後どう話をまとめるかといったところを考えていきました。
僕には小学4年生の弟・さとるがいるのですが、弟がストーリーを理解し楽しめているのかも基準にしました。

そこから決まったページ数の中で、どのページにどのような内容を入れるのか試行錯誤し、文字数が多くなりすぎないようにセリフの変更や削除をしたり、見開きにしたいページを決めていって…など、色々と調整しました。

余談ですが、最初は桃太郎の鬼が出てくるページがありました。
こちらが下書きです。
(文字数、ページ数が多くなってしまったので泣く泣くカットしました)

伝えたいことはたくさんあるのですが、絵本ではなるべく簡潔に、簡単な言葉で伝えることが大切です。
語彙力、表現力を磨いていきたいです。

絵本のこだわりポイント

絵本のこだわった所についての紹介として…
イラスト面では、細かいネタをちょくちょく入れています!!!
特に多いのが、見開きの大江山で鬼たちが祭りを楽しんでいるシーンです。
下の写真が見開き左ページなんですが…

飲んでるお酒が「鬼ごろし」だったり、子どもの鬼が着ている服に描かれたロゴ名が「ONINO PANTS」だったり、読んでくれた人が気が付いて楽しんでくれるかな〜と思った小ネタを入れてあります。

絵本の中の鬼たちはファッションにもこだわっていて、一般的に鬼が着ている服はトラ柄といわれていますが、それ以外の服を着ている鬼もいますね!この絵の中だとキリン柄、ヒョウ柄、クマ柄がいます。

様々な色や見た目の鬼を描いているので、お気に入りの子がみつかったら教えてください。
他のページにもこういったネタがあるので探してみてくださいね。

そのほかにイラストで特に注力したのは、今までに描いてこなかったキャラクタータッチのイラストに挑戦したところでしょうか。
僕は普段デジタル画で妖怪のイラストを描いているのですが、ゆるい雰囲気の絵を描いたことがなかったんです。
(どちらかというとリアル系の妖怪画を描いています)

ですが今回、小さなお子さまも含めてたくさんの人に読んでもらいたい、鬼に対して親しみを持ってもらいたいと思い、こういったイラストに挑戦!
前述したように、見ていて楽しくなるよう鬼たちも1人1人色や見た目を変えてみました。
主人公の小鬼も、何回かデザインや色を変えたパターンを作り、どれが良いか考えた結果、今のキャラクターになっています。

面白いと読み進めていただけるようなページ配置や文字量になるように調整をしたところにもこだわりました。
またストーリーは色々な方々にご意見やアドバイスをいただき、皆さんに馴染みのある「節分」のイメージを崩しすぎず、でもクスッと笑ってもらえたり、想像を膨らませながら読んでいただけるようなオリジナルストーリーを意識しています。

絵本を読んで鬼に興味を持った方へ

この絵本は民俗学者の八木透先生に監修していただいています。
憧れの大先生!
僕は将来、民俗学の勉強をしていけたらいいなという夢があるのでこのような機会をいただけたことに心から感謝をしています。
この絵本は家宝として大切にしていきたいと思っています。

絵本を読んで鬼に興味を持った方や、より鬼の知識を深めたいと思われた方は世界鬼学会に入会されてはいかがでしょうか?
実は僕も昨年入会したのですが、偉大な先輩方がたくさんいらっしゃって鬼について学ばせていただいています。
僕のような子ども(現在中学3年生)でも入会可能なのでぜひ検討してみてください!鬼爺ちゃんもこう言っていますので。

絵本は動画でも楽しんでいただけます

今回の絵本は動画でも楽しんでいただけるようになっています。
動画では動きと音声が付き、絵本とはまた違った雰囲気が楽しめるのではないかなと思います。
動画音声を担当してくださった宇都恵利花さんの表現力をぜひお楽しみいただけたらと思います。
毎年、節分の時期にこの作品『節分で追い出された鬼はどこへ行く?』を思い出していただけたならとても嬉しいです!

最後に

妖怪研究において、京都府はたくさんの伝説やスポットが残っていて、とても重要な場所です。
今回は福知山市さんを妖怪探訪させていただき、絵本を描かせていただく機会をいただいたことに心から感謝しています。
改めまして、本当にありがとうございました。
まだまだ探訪してみたい場所がたくさんあるのでまた必ず伺います。
絵本のご感想など、ぜひ聞かせていただけたら嬉しいです。

妖怪博士ちゃん 関本創

こちらの絵本は、2月初旬から順次、市内の小学校や全国の図書館に寄贈します。
詳しくはこちらから
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/promotion/oni-ehon.html


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