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福知山の美味しい食を、大阪にお届け!| あなたと、福知山と、Farmers Tables

今、この記事を読み始めてくれている皆さん。きっと「福知山ってどんなところなんだろう」と興味を持ってくれているのではないでしょうか。

例えば「今度旅行で訪れてみたい」「故郷が福知山だ」「いつか田舎暮らしをしてみたい」などなど。興味のベクトルはきっとそれぞれ。

本記事では、そんな方にぴったりな、ゆるやかに地域と関われる取り組みをご紹介します。

福知山を中心とした、美味しい食が集まるイベント『Farmers Tables』。2022年10月から始まり、過去9回で累計3万人が来場する、福知山最大の食のイベントです。

人気を博してきたイベントは福知山を飛び出し、『Farmers Tables in 中津』として、大阪でも開催されており、次回は10月26日に中津、11月2~3日に福知山でも開催されます。

じわりと肌に汗がにじむ熱気の中、夏祭りのように活気に溢れたイベントの様子をレポートします。

福知山の食を、大阪で楽しむ夏祭り 

会場は、大阪・中津の西田ビル。福知山のシェフたちが直接ふるまうブースのほか、2024年7月はうなぎと鮎の魚つかみや万願寺とうがらし釣り、トマトすくいなど、福知山で採れる魚や野菜の味が楽しめる縁日が並びました。


Farmers Tables in 中津 出店者の紹介

 

今回の出店者は、10店舗!生産者さんとコラボした、この日限りのメニューを出しているお店もありました。店主の皆さんのコメントと一緒に、それぞれのお店を紹介します。

各店舗の人気メニューに加え、コラボメニューとして福知山市三和町で採れた万願寺とうがらしを使ったメニューも提供されていました。

 

やきにくと創作料理「やきにくの丹の吉」

1981年に福知山で創業した、やきにくの丹の吉。自慢のステーキのほか、「自家製ベーコンとキタアカリのジャーマンポテト」「パリパリ万願寺肉味噌添え」などのコラボメニューが並びました。

「福知山は、とにかく食材が豊富なんです。川の幸にも恵まれ、野菜もよく育ちます。綾部や丹後などから、各地の良い食材も入ってきます。都会のシェフの皆さんが羨ましがるくらい、量も質も、全部良いんですよ。そんな美味しい食の数々を、これだけお得な価格で楽しんでいただけるのも、このイベントの売りだと思いますね」

「やきにくの丹の吉」Instagram


本格スペインバル「バルにしむらーの」 

大きな鍋を使い、目の前で調理されるパエリアは迫力満点!

福知山産の万願寺とうがらしと、丹後産の天然ハモや、白イカ、剣先イカなどの魚介が、たっぷり使われています。京都ポークに福知山の地酒「福知三萬二千石」の酒粕を練り込んだソーセージも、メニューに並びました。

 「福知山は特産品の万願寺とうがらし以外にも、トマトやキュウリが良く採れます。僕は料理人の端くれとして、結構こだわりが強いんです。福知山には、僕みたいな癖が強い料理人の方が多い。そのおかげで、それぞれのお店の豊かな個性を生んでいると思います」 

「バルにしむらーの」Instagram


 福知山の本格フレンチ「Bistrot q」

福知山ではまだ数が少ない、本格フレンチを味わえるお店「Bistrot q」。メニューは、「ロースト万願寺と丹波もみじのジビエカレー」です。

「ジビエは、福知山夜久野産の鹿肉『丹波もみじ』です。スネや首の肉など、旨味が強くて、煮込んだら良く味の出る部分を使いました。

料理を通して『福知山って、こんな美味しいものがあるんだな』と興味を持ってもらい、次は福知山のまちや、僕たちのお店にも実際に訪れていただけたら嬉しいです」

「Bistrot q」Instagram


地元食材・旬食材たっぷりの創作イタリアン「BRAVE」 

2021年11月にオープンした「BRAVE」では、食材の地産地消にこだわりながら、イタリアン料理を幅広く扱っています。この日のコラボメニューは「和牛ランプ、牛タン、京鴨肉の3種丼」です。

「3種類のお肉を一番良い状態で食べてもらおうと思い、それぞれ適切な温度で、別々に火入れをして仕上げました。お米は、今回のFarmers Tablesにも出店されている『篠墅』さんのものを使いました。福知山の食材や人たちと、たくさん関わっていただけたらと思います」 

「BRAVE」Instagram


福知山の人気隠れBar「BAR GRESMO」

昔から川に入り、魚を捕まえていた「BAR GRESMO」のマスター。福知山の地ビール「KURI GOLD」などのお酒と一緒に、捕ったばかりの鮎が振る舞われました。

「鮎の有名な産地は、全国にたくさんあります。由良川もすごく良い産地なのに、あまり知られていないですよね。僕たちの本業はバーだけど 、由良川漁協の一員として由良川の鮎のブランドを高めたり、福知山のことを知ってもらったりするお手伝いができたら嬉しいですね。何より、そんな活動が楽しくて好きだから、こうして続けているんだと思います」

 


京都奥丹波から生まれた焼き菓子「MAISON ku-nel」

「MAISON ku-nel」がつくるカヌレの特徴は、プディングという生地へのこだわり。たまごや栗など、地元の様々な食材を練り込んで、味の変化をつくりだしています。

「僕たちのカヌレは一口食べると、余韻を1日半くらい、楽しんでもらえます。音楽で言うと、デクレッシェンド。食べた瞬間一気に味が広がって、少しずつ弱まりながら、余韻が続いていくようなイメージですね。ぜひ京都奥丹波の味覚を一口食べてみてほしいなと思います 」

「MAISON ku-nel」Instagram


万願寺とうがらしとぶどうの農家「株式会社Season 」

日本最大規模の万願寺とうがらし農家「株式会社Season」。昨年は60トン以上収穫しましたが、そのうちの3トンほどは規格外。廃棄する万願寺とうがらしをゼロにしたいと、取り組みを続けています。

「今回の詰め放題も、素焼きも、全部規格外のものです。万願寺とうがらしは安い野菜ではありませんし、日常使いは難しいかもしれない。

でも仲間で集まるバーベキューや、贈り物など、ちょっと特別なときに使ってもらえたら。万願寺とうがらしに、少しでも親しみを持っていただけたら嬉しいです」

「株式会社Season」Instagram


福知山市の近隣からも参加 し、一緒に「丹波のおいしいもの」を届けています。

米粉を100%使用したグルテンフリー「KYOTO TANGO お米のベビーカステラ」

福知山市の北、京都府宮津市で主に活動中の「KYOTO TANGO お米のベビーカステラ」。

福知山の「小林ふぁ〜む」さんのお米を丁寧に製粉し、100%米粉カステラです。昔ながらの焼き機で、丁寧に焼き上げられています。 

「KYOTO TANGO お米のベビーカステラ」 Instagram

「福知山で開催されたFarmers Tablesには出店したことがあるのですが、大阪に来るのは今回が初めて。この機会に、京都北部にもっと興味を持っていただけたらと思います」


兵庫県の五つ星ひょうご選定!国産きくらげ「遠坂きのこ農園株式会社」

福知山市の隣、兵庫県朝来市で国産きくらげを栽培する、遠坂きのこ農園株式会社。日本で流通している国産きくらげは約5%と、極めて珍しい食材です。

「遠坂きのこ農園株式会社」Instagram

「皆さんに良いものを食べてもらい、健康な体づくりをしてほしいと、そんな一心で育てています」


無農薬米・化学肥料不使用野菜「米と野菜の篠墅」

同じく兵庫県朝来市で、農薬や化学肥料を一切使わずに、お米や野菜を育てている篠墅さん。安心安全で、美味しいものをつくることがポリシーなのだそうです。

「米と野菜の篠墅」Instagram

「安心安全かつ美味しい食事で、皆さんに笑顔を届けられたらと思います」


トークセッション

日が沈み、電飾が優しく光り出したころ、会場の一角でトークセッションが始まりました。

登壇されたのは、Farmers Tablesのイベントを運営している福知山フロント株式会社の奥田友昭さん、広瀬今日子さん、会場の西田ビルを運営する西田工業株式会社 代表取締役社長の西田吉宏さん、出店者である「バルにしむらーの」オーナーシェフの西村純一さん。

福知山の「今」を語る時間になりました。

写真左から広瀬さん、奥田さん、西田さん、西村さん

 奥田さん「元々Farmers Tablesは福知山を起点に福知山のものを使ったイベントとして開催してきました。

それがどんどん広がっていって、京都北部エリア全域巻き込んでいくまでの広がりを見せています。

実はまだまだ知られていない地元の魅力を、福知山の人や、その近辺の方にも知っていただけるようなイベントになってますね」

広瀬さん「Farmers Tables 福知山の舞台、福知山駅前で取り組んでいる活性化プロジェクトは、経済産業省から評価をいただき、表彰もされました。こうしたプロジェクトやイベントは、協力していただける方がいないと成り立ちません。

いつもFarmers Tablesに出店してくださっている西村さんは、どんな思いで参加されているんですか?」

西村さん「福知山でスペインバル「バルにしむらーの」をやっている、西村です。福知山の良さを伝えたい思いはみんなと一緒で、こんなに美味しいものがあるんだよと、皆さんに知ってもらえることに喜びを感じながら、参加させてもらっています。

中津で開催されるFarmers Tables に出店するのは今回で3回目。ちょっとずつお客さんも増えているな、魅力が伝わってきたなという実感を、毎回身をもって感じていますね」

広瀬さん「大阪での会場は西田ビルさんに毎回お世話になっています。西田さんは、どういったきっかけで協力してくださったんでしょうか?」 

西田さん「私たちの西田工業株式会社は、本社が福知山にあります。せっかく福知山に事務所があり、大阪にも西田ビルという拠点があるので、何かつながりをつくれないかとずっと考えていました。

皆さんが今座っている場所は、もともとビルの駐車場だったんですが、2018年頃に「ハイパー縁側」と名付けて開放するようになりました。福知山と大阪の人が交わる場にできたら、という願いがありましたね」

広瀬さん「福知山という名前は知っているけれど、行ったことがない方も多いと思います。大阪からは、電車でも車でも2時間ほど。実は意外と行きやすい場所にあるんです。

今日のFarmers Tablesをきっかけに、ぜひ一度、訪れていただきたいですね」


次回の『Farmers Tables in 中津』は、2024年10月開催!

参加者の中には、福知山出身の友人から誘われて、大阪市内から遊びに来たというグループも。

「鮎のつかみ取りをやっているお祭りは、大阪市内ではかなり珍しいと思います。子どもたちは最初ぎょっとしていたけれど、すごく楽しんでくれました」「福知山の人は、みんな目を見て話してくれる。人の温かさを感じますね」といった感想を話してくださいました。

食の美味しさはもちろん、人の温かさも福知山の魅力。そういった「福知山らしさ」を、みんなで楽しむことができるのが、Farmers Tablesの面白さです。

2024年10月26日(土)には、今回と同じ大阪・中津の「西田ビル」で、Farmers Tablesが開催決定!11月2日(土)、3日(日)には福知山駅前でも開催されます!福知山の食と人の魅力を、ぜひ味わいに来ませんか?

■イベント概要
大阪中津
日時:10月26日(土) 11:00~18:00
会場:西田ビル
福知山
日時:11月2日(土)・3日(日) 11:00~16:00
会場: 福知山駅北口公園・福知山駅正面通り商店街
主催:福知山市
イベント委託事業者:福知山フロント株式会社

最新情報は、公式SNSなどで発信されていますので、どうぞお楽しみに! 

「Farmers Tables」公式Instagram


最後まで読んでいただき、ありがとうございます! ほんのちょっとでも、あなたの福知山スキ度が上がっていたらうれしいです!また読みに来てください!