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鉄道サークル大学生が徹底解説!「福知山鉄道館フクレル」4つの魅力

2023年にオープンした「福知山鉄道館フクレル」の魅力について、福知山公立大学の鉄道サークル「こうのとり」さんに寄稿いただきました。

鉄道サークル「こうのとり」。名前の由来は、新大阪~福知山などを走る特急からきています。
このnoteの執筆者は、代表の栗田さん(後列右から2番目)と、友塚さん(前列1番右)です

こんにちは。
私たちは福知山公立大学鉄道サークル「こうのとり」の栗田と友塚です。

私たち鉄道サークル「こうのとり」は2022年の夏に設立しました。元々は鉄道模型を走らせたり、仲間とのお喋りを楽しむ、学内で完結した活動を行う予定でしたが、市役所の方が私たちの存在を見つけて下さり、一緒に話し合いをしたり、イベントのお話まで頂けるようになりました。今では、学内のみならず、地域でも活動するサークルになっています。

サークル活動中!

今回は、鉄道好きの私たちの視点で昨年オープンした「福知山鉄道フクレル」の魅力を紹介していこうと思います。

フクレルオープン前の内覧会の案内役も担当しました!

魅力1:大車輪

大車輪の大きさは直径175cm

フクレルに入ると、まず一際大きな車輪が目に入ります。
それは、C57型蒸気機関車93号機の第3動輪として実際に使用されていた車輪です。
その大きさと存在感に圧倒されます。大人の背丈ほどもあります。
車輪の黒色と外側の光沢が大きさと相まって勇ましさを感じさせます。
そして、この車輪は触ることができます

車輪の間からひょっこり

金属特有の感触と冷たさがたまりません。
また、車輪の下を見ると、線路が敷かれています。
実際の線路と同じ大きさで、レールや砂利が敷かれています。これらにも触ることができます
車輪や線路を間近で見ることができ、触ることができる機会はなかなか無いでしょう。

魅力2:ヘッドマーク

続いて、展示されているヘッドマーク群を紹介します。
フクレルでは北近畿を走っていた列車を中心としたヘッドマークが多く並んでいます。
中でもメインを張っているのはやはり寝台特急出雲のヘッドマークでしょう。

寝台特急出雲は青い客車の中に座席やベッドが設けてある、いわゆるブルートレインと呼ばれる列車の中の1つです。
浜田市から出雲市、鳥取、福知山、京都を経て東京までを結ぶ列車で、2006年まで走っていました。私、友塚は地元が島根県なので、出雲のヘッドマークに思い入れがあります。
かつて、山陰から東京までの長い道のりを駆け抜けたあのブルートレインのヘッドマークは非常に貴重であり、見ると心にくるものがあります。

魅力3:巨大ジオラマ

横幅なんと9m

続いて、巨大ジオラマについて紹介します。
このジオラマの特徴は、1つのジオラマで福知山駅の昔と現在の姿が再現されていることです。
奥は昔の地上駅時代の姿、手前は現在の高架駅の姿が再現されています。
昔の福知山駅では、駅の横に広がる広大な機関区が目に飛び込んできます。そこにはたくさんの線路がびっしりと並んでおり、さまざまな車両たちが並んでいます。
いろんな車両が広い機関区にたくさん並ぶ光景は圧巻です。

現在の福知山駅は、線路の配置や外壁、駅周辺の建物までもが見事に再現されています。
そして、街中の人物も細かく再現されています。
中には伝説で名高いも潜んでおり、ジオラマ内に潜む鬼を探すのも楽しいでしょう。
新旧の福知山駅が再現されている、
このジオラマでしかできない楽しみ方があります。
それは、時代の壁を越えた光景をジオラマで見ることができることです。
このジオラマでは、昔走っていた蒸気機関車や、現在活躍する特急こうのとりなどが走ります。
現在の福知山駅に、今では走っていない蒸気機関車が発着する様子を見ることができます。
これは実際の福知山駅では見ることができない、時代を超えた光景であると言えるでしょう。
これは、フクレルのジオラマだからこその光景です。

そして、私、栗田はジオラマを次の方法で楽しみます。
それは、ジオラマに設置されている人々と同じ目線でジオラマを見ることです。

このように見てみると、立った状態で見るよりも街の細かいところまで見ることができます。
そして、なによりジオラマに広がる街の風景やその中を走る列車がとてもリアルに見えます。
私はよくジオラマの人々と同じ目線の位置で写真や動画を撮ります。
撮ったあとで見返してみると、ジオラマが本当の風景に見える不思議な感覚になります。
ただし、このように撮影するときは、ピントが合わせづらいので注意が必要です。

魅力4:機関助士体験シミュレーション

最後に、機関助士体験について紹介します。
日本全国には多数の鉄道博物館が存在し、中には運転士や車掌体験ができるシミュレーションがあります。
しかし、機関助士に着目したシミュレーションは全国にわずかしか無く、とても貴重なものなんです。
このシミュレーションは、石炭をカマに入れ、機関車を動かし、加速させ、どれだけ長距離を走らせることができるかを競うものです。
機関助士の仕事を身をもって体験できるわけですが、実際にやってみると結構大変です。

スコップいっぱいに石炭をすくい、放り投げる動作を継続することは結構疲れます。
さらに、画面で指示された場所に石炭を投げなければなりません。体力と共に頭も使います。
このシミュレーションを通して、機関助士の仕事の大変さ、蒸気機関車が動く仕組みをより理解することができるでしょう。
また、このシミュレーションで使われている石炭ですが、大きさや形状が本物にかなり似ています。
ここも見どころの一つです。
この機関助士体験は、体験型アミューズメントであり、珍しいという点から、フクレルの中でもとても楽しめるアミューズメントになるのではないでしょうか。

まとめ

これまでフクレルの魅力について大きく4つを取り上げて紹介してきました。
フクレルに興味を持っていただけましたでしょうか。
フクレルには、今回紹介したもの以外にもたくさんの展示物やアミューズメントがあります。
是非足を運んで魅力を体感して下さい。
そして、自己流の楽しみ方を見つけてみて下さい!


▼福知山鉄道館フクレルHP

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▼北近畿の"X"の中心!「鉄道のまち」福知山の歴史を探る

▼1歳の子どもでも意外と楽しめた! 福知山鉄道館フクレル親子体験レポ


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