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”もったいない”をなくしたい 京都・福知山ピクルス/M SOLE(エムソーレ)

みなさん、こんにちは!ふるさと納税担当のキラです!
京都府福知山市のふるさと納税返礼品にまつわるストーリーを紹介する不定期マガジン“ふくモノがたり“をスタートします!
本日ご紹介するのは、「京都・福知山ピクルス」。M SOLE代表の岩崎真理子さんにお話をうかがいました。

京都・福知山ピクルス(5本入り)
左からかぼちゃ、トマト、万願寺とうがらし、うずらの卵、さつまいも

福知山の野菜をピクルスに

透明な瓶の中に色鮮やかな野菜が浮び、並べるだけでもかわいらしいM SOLEの「京都・福知山ピクルス」。

福知山の特産品でもある万願寺とうがらしをはじめ、大根、キュウリ、かぼちゃ、さつまいも、ミニトマトなど規格外野菜をピクルスにしています。
新町商店街の空店舗をリノベーションした工房で、M SOLE代表・岩崎真理子さんが手作りしています。

京都・福知山ピクルスを紹介する岩崎さん

中が見えるパッケージもとても印象的。
「受け取った方に喜んでもらいたいですから。ピクルスを通して福知山を知って、良い印象を持ってもらい、いつかお店に遊びに来てほしい」と岩崎さんは言います。

コロナ禍で東京から移住

岩崎さんは3年前、コロナ禍を契機に東京から福知山市三和町西松に移住しました。東京では食べ物に関する仕事をしていました。コロナ禍でテレワークが続き、先が見えないストレスを感じていたころ、親の願いもあり移住を決断しました。

60歳を越えての挑戦でしたが、「まだまだやり直せるし、一回やってみよう」と気持ちは前向きでした。「もともとは父が別荘的な使い方をしていた家に引っ越してきました。西松のみなさんが本当に歓迎してくださって、気にかけてくれるのがうれしいんです。」

規格外で捨てられてしまう野菜・・・なんとか農家の収入にできないか

京都・福知山ピクルスをつくる最初のきっかけは、三和地域で万願寺とうがらしを生産する高瀬信之さんの農園を手伝っていたことでした。
「規格外で売れなかった万願寺とうがらしをたくさんもらうんです。最初は喜んでいたんですが、それが毎週のように続いて…」

「いらんと思うけど・・・」と申し訳なさげに渡される万願寺とうがらしに心を痛めました。
「手間暇かけて大切に作っているのに…これをなんとかお金に変えられる方法はないだろうか」

万願寺とうがらしの収穫について話す岩崎さんと高瀬さん

「市場では野菜の大きさや形、色の良さなどが求められます。規格から外れた野菜は安価に取り引きされたり、仕方なく破棄されてしまったりします。味も香りも同じなのに、もったいない本当にもったいない!」

形の良い「万願寺とうがらし」は「万願寺甘とう」に
形が小さいなどの規格外品は、売るための選別にも費用がかかり、場合によっては赤字に。そのため仕方なく廃棄されてしまうこともあります

「少量でもみなさんにおいしく食べてもらえたら、“もったいない”を減らすことができて、生産者さんにやりがいが生まれ、よりおいしい野菜の栽培を頑張れます。食べて喜んでくれる人がいるということを共有したい。食べてくれる人にも、”もったいない”が世の中にたくさんあるということを感じてほしいんです」

「生産者として大切に育てた野菜を、できればたくさんの人においしく食べてほしい」と高瀬さん

「このピクルスを通して、生産者の皆さんの思いも届けられたら」と岩崎さんは話します。

食の“もったいない”をなくし、無駄のない、彩り豊かなしあわせな食生活をめざして

もともと野菜ソムリエとして、食べ物に関する商品開発の監修などで活躍していた岩崎さん。

廃棄野菜をどのように生かすのか。
「最初からピクルスを作ろうと考えていたわけではなかった」と岩崎さんは言います。できることを探し、オンラインで国家資格「食の6次産業プロデューサー」を新たに取得。模索する中でたどり着いたのがピクルスでした。

「参加していたセミナーの課題に悩み、すぐそばにあった万願寺とうがらしを持って『これをピクルスにしたい』と発表してみたら、思いの外反応がよかった。『もしかしたら、これはいけるかも』と思ったんです」

専門家の意見も聞きながら試行錯誤を重ね、2022年11月、三和ふれあいフェスティバルでお披露目されました。
一番最初は、三和町のみなさんの前で発表したかったと岩崎さんは微笑みます。「地元のみなさんにも愛される商品になってほしいんです。」

中身が見えるデザイン、使う野菜も彩りを考えて選んでいます
新町商店街の工房でピクルスに加工しています

京都・福知山ピクルスはまだはじまったばかり。
「いずれは産業にしたい」と岩崎さんは話します。
「いろいろな農家さんとつながりながら、全国を視野に販路を広げていきたい。福知山の名前もひろがってほしい。だから『京都・福知山ピクルス』なんです。」

かつてはラジオのDJもやっていたという岩崎さん

現在、京都・福知山ピクルスは7種類。
「万願寺だけでなく、5種類以上つくろうと最初から決めていました。彩りやお客様が欲しいものも考えながら、もらってうれしいものにしたかったので。”もったいない”はいっぱいあるから、季節感も出していけます。」

「京都・福知山ピクルスが、生産者と食べてくれた人をつなぐきっかけになればうれしい。いろいろな”もったいない”があることをみんなが知って、無駄のないしあわせな食生活をつくっていけたらと思っています。」

工房では京都・福知山ピクルスのほか、三和町西松のお米の購入もできます(※営業は不定期)

京都・福知山ピクルス おすすめの食べ方

岩崎さんに、おすすめの食べ方を教えてもらいました。

「そのまま、器に盛っていただくだけでおかずの一品にしてもいいし、サラダに散らしていただくと彩りがきれいな上、ピクルス液をドレッシングとしても召し上がっていただけます。万願寺とうがらしのピクルスは、赤ワインのスワリングのように器に盛って空気と触れさせることで本来の味が引き立ちますので、味の変化もお楽しみください。サラダチキンやソフトサラミを千切りにして和えるとおしゃれな一品になります。刻んでタルタルソースに加えるとお子さんでも食べられますよ」

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広報ふくちやま2023年7月号でも「万願寺とうがらし」の特集を掲載しています。

福知山移住情報サイト「FUKUFUKU LIFE」でも岩崎さんの移住や空き家活用についてインタビューしています。あわせてぜひご覧ください!


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